追突を避ける!おすすめなUターンのやり方 【ペーパードライバー必見】
- 安全に道路でUターンしたい
- Uターンのコツは何?
- おススメのUターンのやり方を教えて!
目的地を通り過ぎてしまい、慌ててUターンをしようとして追突されそうになる運転手さんは、ペーパードライバーに限らず結構いらっしゃいます。
「せとぐる」と申します。
私は現役のトラックドライバーで全国各地を走り回っています。
プロのドライバーとして培った安全運転の知識や経験をいかし、「ペーパードライバーから脱出を目指す人を応援するブログ」を運営しています。
- 現役トラックドライバー
- 全国各地を走行中
- ペーパードライバーを勝手に応援している
※詳しいプロフィールです。
この記事では、ペーパードライバーの方に「おすすめ」する、Uターンについてお話しします。
この記事を読めば、つい無意識のうちにやりがちな道路上のUターンによる追突事故から身を守る方法が分かります。
なるべくUターンをしない
「おすすめ」と書いておきながら申し訳ありませんが、「せとぐる」はペーパードライバーの方にUターンをお勧めしていません。
どうしてお勧めしないのかというと
- 危険
- 迷惑
だからです。
しかし、実際には運転中
「えっ ここでUターンする?」
「えっ この状況でUターンする?」
っていう人を多く見かけます。
どうして多くのドライバーさんは、危険で迷惑なUターンをしたがるのでしょう。
Uターンをしたくなる理由
最短距離で行きたい
Uターンをすると、最短距離で目的地に到着することができます。
一度通った道を戻ればいいので、道を間違えることがありませんし、余計な距離を走る必要がありません。
だから多くの人は、通り過ぎたらまずUターンしようとするんです。
早く到着したい
人は、無意識のうちにできるだけ目的地へ早く到着しようと考えます。
なので、Uターンすることで最短距離を走行し、早く到着しようとするんです。
別に誰かと競争しているわけでもないのに、自分の前に他の車が入ってくることを嫌い、余計な回り道を避けてるんですね。
Uターンのデメリット
Uターンすることで効率よく目的地に到着できますが、こんなデメリットを含んでいるので注意が必要です。
追突される危険がある
「Uターン」という運転行動を、ひも解いてみましょう。
まず、直進しながら車を減速させる必要があります。
後に全く車がいないのなら問題ありませんが、ついてくる車(後続車)がいれば注意が必要です。
あなたが
- 後方確認
- ゆっくりブレーキ
- 右のウィンカー点滅
と正しく運転しても、後続する運転手の
- わき見
- あおり運転
- 技術不足
などの理由で追突してくる危険性があるからです。
特に危ないのが
中央分離帯の切れ目
でUターンする行為です。
片側複数車線(道路が2または3車線あるような道路)の一番中央寄り(右側)を走っている車は、直進することばかり考えていて、目の前の車が
中央分離帯の切れ目でUターンする
なんてほとんど予測していません。
予測していない後続車が悪いと言えばそれまでですが、自分の身を守るためなら、中央分離帯の切れ目でUターンするのはあきらめましょう。
右折のための減速時も危険ですが、Uターン時の減速はさらに危険性が高いことをよく知っておいてください。
対向車と衝突する危険がある
後続車からの危険を運よく回避できても、次に
対向車との衝突
の危険があります。
あなたは、対向車線に車がいないことを十分確認してUターンを始めることでしょう。
でも、絶対に見落としがないといえますか?
ありがちな失敗の一つが、
車の後ろに隠れている二輪車
を見落とすことです。
対向車がすべていなくなったと思ってUターンを始めると、最後の車の後ろに二輪車が隠れていることがあります。
もし勢いよくUターンしていたら、その二輪車と衝突してしまうでしょう。
渋滞の原因になる
片側複数車線の一番右側を走行していると、その車線だけ渋滞していることがありませんか?
その原因は、あなたの車線の先でUターンしようとしている車がいるからです。
車の運転は安全が大事ですが、それと同じく円滑も大事です。
急な思い付きでやるUターンが、後続の運転手さんたちの貴重な時間を奪ってることに、気ずいてほしいですね。
Uターン禁止の交通ルール
そもそもUターンは、道路交通法で禁止されることがある運転行為なんです。
法定のUターン禁止
Uターンは例えその場所が禁止されていない場所だったとしても、状況によって禁止されることがあります。
第二十五条の二 車両は、歩行者又は他の車両等の正常な交通を妨害するおそれがあるときは、道路外の施設若しくは場所に出入するための左折若しくは右折をし、横断し、転回し、又は後退してはならない。
つまり、あなたがUターンをするさい、正しく直進している車を妨害すれば、道路交通法違反になるということです。
先ほどデメリットとして紹介した運転方法が、道路交通法に違反する場合があると分かっていただけたと思います。
指定場所のUターン禁止
車両は、道路標識等により横断、転回又は後退が禁止されている道路の部分においては、当該禁止された行為をしてはならない。
相手がいるかいないか関係なく、道路標識でUターンを禁止している場所があります。
転回禁止という言い方をし、Uターンをしてはいけない場所を示しています。
なお、転回禁止は補助標識で
時間規制
をしていることが多くあるので注意してください。
追突を避けるUターンのやり方
どうしてもUターンをする必要がある場合、次のことを試してみてください。
Uターンできる場所を探そう
次の二つの条件がある交差点なら、比較的安全にUターンができる場所だと言えます。
右折専用レーン
片側複数車線ある道路のうち、右折専用レーンが設けられている交差点を探しましょう。
右折やUターンをするとき右折専用レーンがあれば、追突を避けられるのと同時に、渋滞を避けることができます。
右矢印信号
2012年4月から、右折用の右矢印信号機でもUターンすることができるようになりました。
もちろん転回禁止の場所でない交差点の場合です。
Uターンのコツ
Uターンできる交差点を見つけましたが、次はどうやってUターンすればいいか考えてみましょう。
速度は一定で回る
後続車や対向車が危険でないと判断したら、いよいよUターンを始めます。
発進とほぼ同時にハンドルを右に切り、180度方向を変えるのがUターンのやり方ですが、運転が苦手な人は早くUターンしようとしてアクセルを必要以上に踏むことがあります。
Uターン中にアクセルを踏みすぎると大変危険です。
速度上がりすぎて車が大きく外側に膨らみ、一発で転回できない恐れがあるからです。
もしも、一発で転回できずにバックする羽目になると、危険度はかなり高くなります。そのような事態は、絶対に避けなければなりません。
Uターンしている間は、アクセルを一定に踏み速度を一定に保って走りましょう。
第1車線に入る
複数車線の道路では左から順に
- 第1車線
- 第2車線
と呼びます。
Uターンした後は、第1車線に入るようにしましょう。
そうすると、Uターン時の回転半径が大きくなり(大回りできるということ)、安定して走ることができます。
急がず回れ
「急がば回れ」という言葉がありますが、どうせなら「急がず回れ」をお勧めします。
通り過ぎた場所に戻るためには、なにもUターンすることが唯一の方法ではないんです。
例えば、Uターンしようとした交差点を通り過ぎて、次の交差点から3回左折すると元の交差点に戻ることができます。
距離が伸びて左折の回数も増えるので面倒に感じるかもしれませんが、Uターンを待つときのハラハラやドキドキがなくなります。
危険な運転を避けたいなら、急いでUターンするより、左折を繰り返す回り道を選びましょう。
まとめ
ペーパードライバーのみなさんには、Uターンをお勧めしません。
何故ならUターンは
- 後続車からの追突
- 対向車との衝突
- 渋滞の原因
などの危険性や迷惑性を多く含んだ運転方法だからです。
どうしてもUターンをするならば、
- Uターンできる場所を探す
- Uターンのコツを踏まえて回る
- 急がず回り道をする
などに意識を向けていただきたいです。
Uターンが思ってたよりも危ないことがよくわかりました
日本の道路では、車は左側通行と決まっています。
この原則があるかぎり
- 右折
- 転回
では、必ず対抗する直進車の進路を妨害してしまいます。
だから右折と転回は、左折よりも危険で迷惑な運転行為になるんです。
道路を曲がるときは、左折を第一に選択しましょう。
「せとぐる」はX(旧ツイッター)もやっています。
Xでは運転のはなしだけでなく
- 毎朝の天気
- 旅行
- 食べ物
のこともつぶやいています。
よかったらフォローしてください。