【解説】苦手な高速道路での合流が劇的に上手くなる手順
- 高速道路をドライブしたい
- 本線に入るのが怖くて難しい
- 本線に合流するコツを教えて
高速道路を走ってドライブしたいと思っても、合流が難しいから最初からあきらめてる人が多いです。
この記事では、
- 合流が難しい理由
- 合流の手順
- やってはいけないこと
について解説します。
この記事を読めば、合流の苦手意識を克服してドライブを楽しめるようになります。
- 現役トラックドライバー
- 年間約8万キロ走行
- ペーパードライバーを応援するブログ運営
※詳しいプロフィールです。
合流が難しい理由
高速道路本線への合流は、信号機・横断歩道・踏切などがないにもかかわらず、難しいものです。どうしてなんでしょうか?
それは、合流を開始するタイミングが「自分のタイミングじゃない」からです。
合流を開始するタイミング?
高速道路に限らず「合流」はいろんな場面であります。
- 一時停止からの合流
- 狭い道から広い道への合流
- 駐車場から道路への合流
これらの合流・発進は、自分のタイミングで開始することができます。
すでに止まっていることが多く、「タイミングが悪いな」と感じればそこに留まっていられるんです。
いっぽう高速道路本線への合流は
「本線を走行する車両の流れ」
に、自分の車を合わせる必要があり、それを走りながらやらなくてはいけません。
そうか 高速道路で合流するときは走りながらやりますよね
合流のタイミングを図るために、自分本位で停止するわけにはいかないんです。
マラソンランナーがスペシャルドリンクを走りながら捕るようなイメージです
では、高速道路本線への合流とは、一体どういう手順で行われているのか、時間軸を逆方向に見ていきましょう。
クルマ大好きサラリーマンの霞翔太郎さんが首都高での走行ポイントを解説されてます。
合流の手順を逆の順番で解説
ママさんが合流で怖いのはどこですか?
本線のクルマとぶつかりそうで怖いです
本線に入るのは車線変更と同じ
高速道路の本線に合流するのは、普段やってる車線変更とほぼ同じです。
加速レーンから本線に車線変更するイメージで、自分の車を横方向にスライドさせれば合流ができます。
本線を走る車の左後ろにつけて速度を合わせ、その車の後方に滑るように入って行きましょう。
そのために大事なのは、本線走行中の車と、同じ速度まで加速しておくことです。
速度を合わせることができないんですけど コツはありますか?
速度を合わせるコツは アクセルのコントロールです
加速するのは料理の火加減と同じ
加速するにはアクセルを踏む必要がありますが、難しいのは踏む量のコントロールです。
イメージしやすくするために料理で例えてみましょう
フライパンや鍋を温めるためには、ある程度強い火力が必要です。
弱火やトロ火で加熱しても余計な時間がかかったり、必要な温度まで上がらなかったりします。
車の加速も同じで、限られた距離の間に本線と同じだけの速度を出そうと思ったら、一気に加速する必要があります。
アクセルを強く踏めばいいのね!
ただ火加減と同じで、強くするだけではいけません。
初め強くアクセルを踏んでも、必要な速度が出れば速度を一定に保つ必要があります。これがアクセルのコントロールです。
火が弱いと目玉焼きはできないし 強いままだと焦げちゃいますからね アクセルも同じです
一気に速度をあげるのなら 早くからアクセルを踏み始めないとね
いえいえ ランプウェイではまだ速度は一定にしておいてくださいね
ランプウェイでは一定の速度で走る
本線に入るための加速は、加速レーンに入るタイミングで行いましょう。
料金所を抜けると本線に向かう「ランプウェイ」と言われる道路に入ります。
ここはまだ加速のための道路ではないので加速しなくて構いません。
標識をみると、およそ40キロから60キロくらいの設定になっているはずです。
また、カーブになっているランプウェイで加速を始めると、車が外側に膨らみ危険です。
ランプウェイでは速度を一定に保ち、合流するためのスペースを見つけ、その後加速するタイミングを図りましょう。
合図を出す
合流するために合図を出しましょう。この場合、右の方向指示器を出すことになります。
ランプウェイを走る車は、その後間違いなく合流をしますね。
なので、ウィンカーは多少早めでもいいので、加速を始める前に出しておきましょう。
加速を始めたら、できるだけハンドル操作とアクセル操作に集中できるようにしましょう。
ウィンカーを正しく出すメリットは こちらから
ランプウェイでの安全確認
ランプでは合流に備えて
- 前を走る車
- 後ろを走る車
- 本線を走る車
などに注目し、取れるだけの情報を取っておきましょう。
ランプウェイを走行しながら、本線の車の流れを見て、車4〜5台分くらいのスペースを見つけておきましょう。自分の速度と本線の流れが揃うタイミングに、空いたスペースを見つけられれば、そこがあなたの合流するためのスペースになります。
合流の手順をおさらい
高速道路本線への合流を順を追っておさらいしましょう。
- ランプウェイを走行しながら本線のスペースを探す
- ランプウェイでは加速しないで速度を一定に保つ
- ランプウェイで右のウィンカーを出しておく
- 本線に合流できそうなスペースを見つけたら加速の準備をする
- 合流できるスペースがないうちは速度を控えて本線のスペースを探す
- 加速レーンに入ったら一気にアクセルを踏み込み本線の速度に同調させる
- 本線上の目標の車の左斜め後方に車をつける
- 目標の車の後方へ車線変更の要領で入る
- 高速車両との車間距離に注意して本線の流れに応じた速度で相応する
高速道路本線への合流を言葉で表すと、以上のような操作を順番にしていることになります。
意識して運転している人も、無意識に運転している人もおおむね同じような流れではないでしょうか。
やってはいけない!
本線車両の直前に入る
本線を走っている車の前に、わざわざ入ろうとする車があります。
これは危険なので辞めましょう。
逆の立場で考えてください。
時速80キロで走っている目の前に、急に横から車が合流してくればどうしますか?
場合によっては、急ブレーキを踏むことになります。
すると、後続車両も慌ててブレーキを踏み、追突事故を起こしてしまいます。
合流するときは、本線車両の後ろに入りましょう。
もし、本線車両が自分よりも遅い車なら、合流が完了したとで追い越しをすれば良いんです。
短い車間距離のまま加速する
合流では、自分が本線に入ることばかりを考えがちです。
加速レーンからの車が、短い車間距離のまま数珠つなぎで合流しようとすると、本線を走る車両の方が避けなければならなくなります。
本来合流時は、本線車両の流れが優先です。
加速レーンを走行する車両は、車間距離を十分確保した上でしっかりと加速する必要があります。
そのためのコツは、ランプウェイで前の車との距離を空けておくこと。
ランプで速度を一定に保つ理由は、こういうことにも通じています。
おススメの車間距離の目安は こちらから
加速レーンで停止しない
どうしても加速レーンから本線への合流が上手くできなかった場合に、衝突を避けるため一時停止する方がいますがこれは大変危険です。
加速レーンで停止するのはやめましょう。
なぜなら、加速レーンで停止すると二つの危険があるからです。
一つめは、加速レーンで追突される危険です。
加速レーンではすべての車が合流のために速度を上げており、そこで一台の車が急ブレーキをかけ停止すれば、当然追突の危険があります。
加速レーンでは、時速80㎞くらいの速度が出ているのですから、重大事故になるのは間違いないでしょう。
二つ目は、本線合流後に追突される危険です。
もしも運よく加速レーンで無事に停止できたとしても、そのあと本線に合流するのはとても難しく危険です。
いちど速度を0にしてしまうと、そこから時速80㎞までなかなか上がりません。
すでに加速レーンを使い果たしているので本線で加速するしか方法はなく、後ろから走ってくる車に追突される危険が大きくなります。
以上の二つを見れば、加速レーンで停止することがいかに危険なことか分かっていただけたと思います。
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まとめ
高速道路本線への合流が難しい理由は、加速を始めるタイミングが分かりづらいことにあります。
合流の手順をよく理解し、加速や合流のタイミングを取るイメージを持っておきましょう。
合流するときは、
- ランプウェイでは速度を一手に保つ
- 加速レーンに入れば一気に速度を上げる
- 本線走行中の車両に速度を合わせる
以上3点を特に意識して行いましょう。
そして反対に、合流するときにしてはいけないのは
- 本線車両の直前に入る
- 前の車両と車間距離を空けないまま加速する
- 加速レーンの終わりでで停止する
以上3点です。
高速道路本線への合流は慣れや経験が必要です。
できるだけその手順を正しく理解し、よいイメージを持って運転しましょう。
合流が上手くなると、きっと高速道路のドライブが楽しくなりますよ。
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