【あおり運転】と勘違いされやすい運転行為3つ
テレビのニュースを見ていると、近年「あおり運転」による交通トラブルが多いことに気が付きますね。
実際に被害に遭った人の映像を見ていると、あおり運転の加害者は常識で考えられないような運転行為をしています。
あおり運転は、誤った正義感や自己中心的な運転者心理が原因の一部と言われています。当然この記事を読んでるあなたは、あおり運転などすることはないでしょう。
ところが、運転苦手なペーパードライバーが、あおり運転の加害者と勘違いされることは少なくないようです。どうしてなんでしょうか?
それは、運転苦手なドライバー特有の運転行為が原因なんです。
- 現役トラックドライバー
- 年間約8万キロ走行
- ペーパードライバーを応援するブログ運営
※詳しいプロフィールです。
あおり運転とは
「あおり運転」とは、運転中に他の運転者を煽ることで通行を妨害する、危険で迷惑な運転行為です。
- 通行区分違反
- 急ブレーキ禁止違反
- 車間距離不保持
- 進路変更禁止違反
- 追越し違反
- 減光等義務違反
- 警音器使用制限違反
- 安全運転義務違反
- 最低速度違反(高速自動車国道)
- 高速自動車国道等駐停車違反
次の各号いずれかに該当する者は、五年以下の懲役又は百万円以下の罰金に処する。
1~5号省略
6号 次条第11号の罪を犯し、よって高速自動車国道等において他の自動車を停止させ、その他道路における著しい交通の危険を生じさせた者
次の各号のいずれかに該当する者は、三年以上の懲役又は五十万円以下の罰金に処する。
1~10号及び12号省略
11号 他の車両等の通行を妨害する目的で、次のいずれかに掲げる行為であつて、当該他の車両等に道路における交通の危険を生じさせるおそれのある方法によるものをした者
あおり運転の加害者に勘違いされる
「あおり運転」をしたというのには、他の車両を妨害する目的をもって一定の違反行為(10類型の違反)をする必要があります。
言い換えると、他の車両を妨害する目的がない場合、それぞれの違反行為をしただけになり、「あおり運転」にはなりません。
しかしやっかいなのは、たとえあなたに妨害する目的がなくても、被害者の一方的な主張やドライブレコーダーの映像を証拠として、「あおり運転」の加害者に勘違いされる可能性があるということです。
もちろん、妨害の目的がないことをきちんと説明し証明できれば「あおり運転」の疑いは晴れるでしょうが、そのためには多くの労力が必要です。
「あおり運転」勘違い3つ
運転が苦手な方には、知らず知らずにやってしまう次のような運転行為があり、これが原因で「あおり運転」の加害者として勘違いされることがあります。
割り込み
本人に割り込んでるつもりがなくても、周りから見てると割り込み運転しているように見える人がいます。
特に車線変更の際に起こりやすいんですが、その原因はサイドミラーにあります。
サイドミラーで後ろを見た時に、右と左で距離感が違って見えることに気が付いてますか。
それを知っているなら、あなたは「割り込み」を疑われることはないでしょう。
運転席は車の中央にはなくて右か左に寄っていますね。運転席からサイドミラーまでの距離は、右と左で違います。
その距離の違いが原因で、右側のサイドミラーよりも左側のサイドミラーで見た時の方が後ろの車が遠くに感じるんです。
運転苦手なペーパードライバーさんが左のサイドミラーを見て十分後ろの車と距離をとったつもりでも、実はまだまだ近かったってことがあり、それが「割り込み運転」を疑われることにつながるんです。
車線変更をするときは
左サイドミラーでの距離感に注意する
目視で安全確認する
ことを常に意識して、「あおり運転」と勘違いされないように気を付けましょう。
車線変更の基本的なやり方は こちらから
接近
ペーパードライバーだった方も、運転に慣れてくるとだんだん速度が上がってきます。
そんな時期にやりがちなのが、「前車への接近」です。
運転に慣れたつもりのあなた、速度メーターを確認しながら運転していますか?
速度メーターを確認しないのに、以前よりも速度が上がっているドライバーさんは、自分の前を走る車を目標にして走っていることが多いようです。
目の前に車がいなくなると、次の目標を探して少し加速します。そして、新たな目標の車に近づくと、後方に「ピタッ」と張り付いて、安全確認や停止の判断を目標の車に任せるんです。自分んで考えて運転することを放棄するんです。
そんなドライバーがやりがちな失敗は
- 信号の変わり目が分からず交差点に残される
- 踏切の中で立ち往生
- 前の車のブレーキに対応できず追突
- あおり運転をしたと勘違いされる
などの凡ミスが多いです。
走行中は
- 速度メーターを確認する
- 車間距離を適正に保つ
ことを常に意識して、「あおり運転」と勘違いされないように気を付けましょう。
運転苦手な人に勧める車間距離の目安は こちらから
ハイビーム
夜間の前照灯は「ハイビーム」が基本です。
そして、対向車がいるときは「ロービーム」に切り替えが必要です。
では、前の車について走っているときは、「ハイビーム」「ロービーム」のどちらでしょうか。
答えはもちろん「ロービーム」です。
しかし、実際に減光(ロービームに切り替えること)をしない人は多くいます。
どうして減光しないのでしょうか?答えは3つ考えられます。
ライトのスイッチを切り替えられない
運転が苦手な人はハンドルから手を離すのが苦手で、ライトのスイッチを切り替えることに慣れていません。
前の車との距離が長いときは、ついついおっくうになり切り替えが遅くなるようです。
ハイビームに気が付いていない
運転が苦手な人はメーターパネルを見るのが苦手で、パネルの警告灯などに気づかないことが多いです。
自身の車がハイビームの時は、青色の灯火が点灯するので見逃さないようにしましょう。
オートハイビーム
前照灯を自動で「ハイ」「ロー」切り替えするのが、オートハイビームです。
便利な機能ですが、まだまだ万能とは言えないようです。
オートハイビームは対向車の前照灯を検知して切り替えるので、先行車の尾灯では上手く切り替えができない車がまだまだあるようです。
オートハイビームに任せっきりで走行していると、嫌がられるのは間違いありません。
先行者に追従するときは、前照灯をきちんと切り替えて、「あおり運転」と勘違いされないように気を付けましょう。
ハイビームの上手な使い方は こちらから
まとめ
「あおり運転」は犯罪です。
煽るつもりがないのに「あおり運転」の加害者と勘違いされることがあるので注意しましょう。
ペーパードライバーのあなたが「あおり運転」と勘違いされる可能性がある運転行為には
- 割り込み
- 接近
- ハイビーム
があります。
もちろんそれ以外にも気を付けるべき運転行為はありますが、まずはここに示した3つから意識して改善してみてください。
なお、ドライブレコーダーを付けておくことは、大変有効な防衛手段になります。ぜひこの機会に購入を検討してください。
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