【雨の運転】怖いと感じるのはスリップではなく見えないから!
「雨の日は運転怖いからムリ!」
雨の運転が苦手なのは、初心者もベテランも同じこと。
「雨の運転」はもちろんスリップ事故に注意すべきですが、それよりももっと根本的な危険性をはらんでいるんでいます。
- 雨の日の運転が苦手なんです・・・
- 雨の日に交通事故が多いのはスリップ?
- 雨の日に気をつけるべきことを教えてほしい!
そこでこの記事では、ペーパードライバーさんが「雨の運転」で本当に注意すべき一つのことを解説しています。
この記事を読めば、雨の日の運転で本当に注意すべきことが分かります。
- 現役トラックドライバー
- 年間約8万キロ走行
- ペーパードライバーを応援するブログ運営
※詳しいプロフィールです。
雨の運転で注意すべきこと
雨の運転で注意してほしいことは、視界確保です。
雨の運転を怖がる人は、とても多いんですね。
職業ドライバーの私も、雨の運転は怖いし苦手です。
- タイヤのスリップ
- ハイドロプレーニング現象
- 視認不良
- その他
雨の運転が怖い理由を聞かれて「スリップ」と答える人が多いのですが、あなたはこれまでに雨の運転でスリップしたことがありますか?
スリップしたことはないですね
多くの人は雨の中で車をスリップさせるほど過酷な運転をすることがありません。
じつは、雨の運転で事故を起こす原因で多いのは、視認不良なんです。
晴れの日に比べて安全確認が難しいのが、雨の日です。
雨の日に、視認性が悪くなるのはどうしてなんでしょうか。
雨で「見えない」となる理由
雨の運転で視界が悪くなる原因は、ガラスの雨粒や曇り。
車の部位ごとに雨粒や曇りがどのような影響を与えるのか、解説します。
ガラス表面の雨粒
雨が降ると
- フロントガラス
- サイドガラス
- リアガラス
を雨粒が覆いつくします。
あなたも経験があると思いますが、ガラス表面に雨粒が付着すると周囲の風景がはっきり見えません。
色や形はぼんやり見えますが、安全を確認できるほどの視認性が確保できないんです。
フロントガラスの雨粒除去には、ワイパーが有効です。
サイドミラーの雨粒
車をバックさせるとき、サイドミラーが重要な役割を果たしています。
ところがサイドミラーが雨粒で覆われると、反射の像が歪み安全が確保されません。
ワイパーの効果が期待できないサイドミラー。
独自の対策方法が必要なようです。
関連記事:【コンビニ駐車場】前向き駐車とバック駐車のどちらが正しいのか
バックモニターの雨粒
バック駐車の時にもう一つ問題になるのが、バックモニター。
車の後部に設置してあるカメラレンズに雨粒が付着すると、モニター画像が歪んでしまいます。
金魚鉢の向こうを見ているような映像になることもあるので、安全確保が難しくなります。
ガラス内側の曇り
車の内側にも問題が発生します。
それはガラスの曇り。
ガラスが急に真っ白に覆われると、まるでカーテンに包まれたように外が見えなくなります。
雨でも「よく見える」にする対策
雨でも「よく見える」ようにするには、まず洗車が大事です。
雨対策グッズを使うと、さらに効果が上がります。
日ごろからガラス表面を掃除
車のボディやガラスは
- 泥
- ホコリ
- 油脂
などが付着して、大変汚れています。
ガラス面の汚れに雨粒が付くと、夜間に乱反射を起こして周りが見にくくなります。
洗車の時に、ガラス面もきれいにしておきましょう。
定期的にワイパーゴムの点検と交換
フロントガラスの雨粒を取り除くのが、ワイパーです。
ワイパーのゴムが劣化していると、ガラス表面の雨粒をきれいにとれずふき取りムラを起こします。
ワイパーを定期的に交換できるのが理想ですが、せめてふき取りムラが起こったらワイパーゴムを交換しましょう。
また、ウィンド・ウォッシャ液の不足も気になるところです。
日常点検でウィンド・ウォッシャ液の量を確認し、不足する前に補充しておきましょう。
サイドミラーの雨粒対策
サイドミラーもフロントガラス同様に、汚れを取っておくことが大切です。
そして、ミラーにコーティングをすることも有効な対策です。
コーティング剤には
- 撥水(雨を水玉にして風で吹き飛ばす)
- 親水(雨を馴染ませて落とす)
の2種類がありますが、どちらを使うかはご自分の好みでいいでしょう。
バックの時はゆっくり慎重に運転
バックカメラに水滴がつかないようにするのは、とても困難です。
ここは意識を切り替えて、「カメラは雨に弱い」と自覚するほうが良いかもしれません。
雨の日のバック走行は、
- リアガラスの雨粒
- リアガラスの曇り
- サイドミラーの雨粒
- バックカメラの雨粒
と悪い条件ばかり。
すべてを克服しようとするよりも、ゆっくり慎重に走行するのがいいでしょう。
ガラス内側の曇り止め対策
ガラス内側の汚れ・油膜を取る
ガラス内側が曇るのは、ガラスに付着した汚れや油膜に水蒸気が付くことが大きな原因です。
なので、普段からガラスの汚れや油膜を取っておくと、曇りにくくなります。
デフロスターを使う
車のエアコンには、「デフロスター」と呼ばれる装置があります。
エアコンを使うと車内が除湿され、ガラスが曇りにくくなります。
デフロスターは、フロントガラスの内側に直接エアコンの風を当てるためのスイッチで、曇り止めに抜群の効果が期待できますよ。
デフォッガーを使う
リアガラスの曇り止めに効果を発揮するのが、「デフォッガー」です。
スイッチを押すと、リアガラスにプリントされた電熱線が温められ、ガラスが曇りにくくなります。
ライト点灯で「見られる」対策
相手に発見してもらうことも、事故防止には大切なことです。
雨が降れば昼間でも暗くなり、視認不良になりがちです。
昼間でもライトを点灯すれば周りから注目されやすくなり、事故防止に大きな効果が期待できます。
関連記事:【超解説】秋の夕暮れ時に早めのライト点灯が大事な理由
まとめ
雨の運転で注意するのは、「視界確保」です。
- ガラス表面の雨粒
- サイドミラーの雨粒
- バックカメラの雨粒
- ガラス内側の曇り
- ガラス表面の掃除
- ワイパーゴムの点検・交換
- サイドミラーの雨粒対策
- ガラス内側の曇り止め
- ライト点灯
雨の運転が得意になる必要はありません。
でも、できるだけ苦手を克服するよう、対策を知っておくことが大切ですね。