誰でもできる!車の【日常点検】の簡単なやり方
- 日常点検なんてしたことありません
- 日常点検って難しそう
- 日常点検のやり方が分からないんですけど
教習所で習ったように車の日常点検をしようと思っても、すっかりやり方を忘れてしまいそのまま何もせず車に乗っている人が非常に多いです。
私は現役のトラックドライバーで年間約8万キロを走行していますが、乗車前には毎回日常点検を行い車に異常がないか確認しています。
そこでこの記事では、これまで日常点検をやったことがなかった人でも簡単にできるよう、写真をたくさん使って「日常点検の手順」を解説しました。
この記事を読めば、「初心者やペーパードライバーが必要な個所を漏らすことなく日常点検ができる手順」が分かります。
私は現役のトラックドライバーで、乗車前には毎回日常点検を行い車に異常がないか確認しています。
- 現役トラックドライバー
- 年間約8万キロ走行
- ペーパードライバーを応援するブログ運営
※詳しいプロフィールです。
日常点検は何のためにする?
車は毎日ちょとずつ劣化しています。
新車の時は、どのパーツもピカピカで、動きも滑らかだったはず。
ところが、時がたつにつてれて
- 乗り心地が悪くなった
- 振動が大きくなった
- 変な音がするようになった
覚えはありませんか?
だから車を安全に走らせるためには、日々の点検が重要です。
点検には
- 24か月ごとの「車検」
- 12か月ごとの「定期点検整備」
- 日ごろ行う「日常点検整備」
があります。
日常点検は、常に車を適正な状態に保つために大変重要なものなのです。
日常点検はいつする?
日常点検を毎日行う必要はありません。
以前は車を動かす前にはその都度、「運行前点検」を行っていましたが、数年前から運行ごとに行う必要はなくなりました。
日常点検は、運転者が走行距離や運行の状況から判断して、適切な時期に行うのが良いようです。
具体的にいえば、余裕があるなら毎日すればいいでしょうし、毎日できないならば週に一度お休みの日に行うなど、自分で目安を決めるといいと思います。
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日常点検15項目
日常点検では次の15項目を確認しましょう。
1 | ウィンド・ウォッシャ液の量 |
---|---|
2 | ブレーキ液の量 |
3 | バッテリー液の量 |
4 | 冷却水の量 |
5 | エンジンオイルの量 |
6 | タイヤの空気圧 |
7 | タイヤの亀裂、損傷および異常な摩耗 |
8 | タイヤの溝の深さ |
9 | ランプ類の点灯、点滅及びレンズの汚れ、損傷 |
10 | ブレーキ・ペダルの踏みしろおよびブレーキの利き |
11 | パーキング・ブレーキレバーの引きしろ |
12 | ウィンド・ウォッシャの噴射状態 |
13 | ワイパーのふき取りの状態 |
14 | エンジンのかかり具合および異音 |
15 | エンジンの低速および加速の状態 |
ただ、これを全部覚えるのは難しいですよね。
これら15項目を網羅した語呂合わせがあるので、それで覚えましょう。
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「オイラのエンジンバッチリOK 異常のときは雨でも夜でもすぐ止まる」
この語呂合わせはそれぞれ、点検項目を表していますよ。
オイ |
⑤ オイル |
---|---|
ラの |
④ ラジエーター(冷却器) 冷却水の量 |
エンジン |
⑭ エンジンのかかり具合異音 |
バッチリ |
③ バッテリー液 |
OK |
⑥⑦⑧ タイヤの空気圧 亀裂 溝の深さ |
異常の時は |
⑮ エンジンの低速 加速の状態 |
雨でも |
①⑫⑬ ウィンド・ウォッシャ液の量 噴射 ワイパーのふき取り |
夜でも |
⑨ ランプ類の点灯 レンズ汚れ 損傷 |
すぐ止まる |
②⑩⑪ ブレーキ液の量 ブレーキペダルの踏みしろ パーキングブレーキの引きしろ |
では、この語呂合わせに従って、点検をしてみましょう。
私と一緒に点検してみよう
ボンネットを開ける
それぞれの車で、ボンネットを開ける方法が若干異なっていますが、ここでは「せとぐる」の車を例に実施します。
運転席の前方右側下に、ボンネットを開けるためのレバーがあります。
レバーを引くと、ボンネットが若干浮き上がります。
浮き上がったボンネットとフロントグリルの間にレバーがあるので、これを左に押しボンネットを持ち上げます。
レバーはとても見にくいですが、ボンネットを開けるとこんな具合になっています。
ボンネットを支える支柱があるので、ボンネットの穴に差し込みます。
エンジンの様子がよく分かりますね。
メーカーや車種ごとに配置が違うので、取扱説明書を参考にして自分の車のエンジン回りを確認してください。
どうやって閉めるの?
ボンネットを20~30センチの高さから手を離すと、重みで「ガチャン」と閉まりますよ。
オイ(オイル)
エンジンオイルの量を確認しましょう。
ほとんどの車に、写真のような黄色のレーバーがあります。
これが、「エンジンオイルレベルゲージ」で、オイルの量を確認するためのものです。
引き抜くと、金属の棒が出てきます。
金属の棒の先がオイルで濡れているので、乾いた布等でふき取りましょう。
ふき取った棒をもう一度差し込み、抜き取ります。
すると、棒の先にオイルが付着しています。
印が2か所あるので、その間にオイルの境界線があることを確認してください。
オイルが黒いのは交換が必要ですし、オイルが付着していない場合は補充が必要です。
エンジンが壊れると、何十万円もの出費が必要です。
オイルを点検していれば、こんな高額の出費を防げますから、ぜひやりましょう。
スポーツカー大好きな霞翔太郎さんがエンジンオイルの役割や種類について詳しく教えてくれてます。
ラの(ラジエーター)
ラジエーターとは、エンジンの熱を逃がすための冷却装置をさします。
「COOLANT」と表示されたキャップを探してください。
容器に上限・下限の表示があり、その範囲に冷却水があれば大丈夫です。
少ないときには、キャップを空けて補充してください。
プラスチック容器の黄色いキャップですよ。
エンジン(エンジン)
最初はエンジンを見ても異常が分からないかもしれませんが、何度も見ていると異常に気づくようになります。
特に、液漏れやキャップの脱落などはすぐにわかるでしょう。
バッチリ(バッテリー)
最近のバッテーリーは性能が上がり、メンテナンスが不要なものがあります。
バッテリー液の量は、本体横の線を見て確認しましょう。
バッテリー液はとても見づらいので、逆光にしたり車を揺らすことで確認しやすくなります。
写真のようにキャップをねじの要領でとることができます。
キャップの濡れた部分を確認しましょう。
穴をのぞき込んでも、バッテリー液の量を確認できます。
まれに、バッテリーの接続部分(ターミナル)が緩んで外れていることがあります。
バッテリーが充電されていても、ターミナルが外れていると車が動きません。
見落しが多い箇所です。
私は実際にトラックでこのアクシデントに遭いました。
OK(タイヤ)
「OK」とは、無理やりですがタイヤを表しています。
- 空気圧
- 亀裂・損傷
- 異常摩耗
- 溝の深さ
をしっかり確認しましょう。
タイヤは見るだけでなく、実際に触ることで刺さっている異物を発見することができます。
手が汚れますが、接地面をなでるように触ってみてください。
異常の時は
普段走りながら
- 異常な音
- 振動
- 異臭
などに気を付けましょう。
異常に気が付いたら、早めに修理しましょう。
雨でも(ワイパー ウィンドウォッシャー液)
ウィンド・ウォッシャ液の量を確認してください。
足りないようならキャップを外し、液を補充しましょう。
ワイパースイッチを手前に引くと、ウォッシャ液がフロントガラスに噴射されます。
ワイパーを動かし、ふき取りムラがないことを確認しましょう。
液が充分あるのに噴射されない場合は、噴射口が詰まっているのかもしれません。
クリップなど細い金属棒を使えば、詰まったものを取ることができます。
夜でも(灯火)
灯火の点検は、前照灯スイッチを操作して点灯したあと、車を一周して確認します。
一人で確認が難しいのは、後ろの灯火です。
しかし、壁を使うと、
- ブレーキランプ
- バックランプ
も確認できます。
あと、壁がない場所でよくやるのは、スマホでの撮影です。
車の後方に録画状態にしたスマホを置き、ブレーキやバックギアの操作をすると、灯火の確認が確実にできます。
ナンバー灯は見逃しが多い箇所です。気を付けてください。
すぐ止まる(ブレーキ 駐車ブレーキ)
エンジンルームにブレーキ液の容器があります。
これが減っているときは、どこかの個所で液漏れしていることが考えられるので、すぐに修理業者に連絡しましょう。
踏みしろがいつもより深くなっているときは、液漏れしていることが考えられます。
ペダルを踏んだ時に、床面にくっついていないか確認しましょう。
車が古くなると、ワイヤーが伸びてレバーが立つようになります。
そうなると、パーキングブレーキが充分に効きません。
修理業者で調整してもらいましょう。
まとめ
日常点検は、常に車を適正な状態に保つ大事な点検で、使用者にかかる責任と義務です。
毎日行う必要はありませんが、走行距離や運行状態を考慮して都度適切に点検を行いましょう。
点検項目は全部で「15」ありますが、語呂合わせの言葉
「オイラのエンジンバッチリOK 異常のときは雨でも夜でもすぐ止まる」
を利用すれば、点検項目が漏れることはないでしょう。
安全面でも経済面でも、日常点検がもたらす効果は大きいです。
慣れれば簡単なので、ぜひやってみてください。
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