【停止線】ずいぶん手前にある交差点での通行方法は
ペーパードライバーからの脱出を応援している「せとぐる」です。
道路を走っていて交差点に差し掛かると、停止線がずいぶん手前に引いてある交差点に出会いませんか?
実際に停まってみると、交差点の左右を確認できないような場所だったりします。
左右を見通せないような場所に停止線を設置してあるのはなぜなのでしょうか?
それには、ある理由があるんです。
停止線がずいぶん手前にある理由
交差点のずいぶん手前に停止線が設置されている理由は
大型の車が頻繁に通行する
ことが予想されるからです。
例えば
- 路線バス
- トラック
など、大型車両の定期的な路線で予想されている場所で、停止線が手前に設置されています。
大型の車が頻繁に通行する
では、実際の写真を見てみましょう。
停止線がずいぶん手前に設置してある交差点写真
ここは愛媛県松山市にある交差点です。
横断歩道から停止線までの距離が、約10メートルくらいありそうですね。
こんなに離れていると、交差点の左右なんて確確認のしようがありません。
どうしてこんなにも交差点の手前に停止線があるのでしょう。
実はこの交差点、路線バスが通る交差点なんです。
では、どうして路線バスが通る交差点では、停止線を手前に設置する必要があるんでしょうか?
それは、大型車両の曲がり方にヒントがあります。
信号機の種類を知るなら こちらから
大型車両の曲がり方
内輪差が大きい
大型車両は前輪と後輪の間隔が、普通車両と比べて長いです。
例えば全長が約12メートルもある大型バスなどの内輪差は
約2.4メートル
くらいあると言われています。
これは、交差点を小さく曲がろうとしても、前輪が後輪よりも約2.4メートルくらい外側を通って曲がることを意味しています。
それって、大きな意味があるんですよ。
内輪差について知りたいなら こちらから
大回りしてしまう
交差点などを曲がるときに「巻き込み事故」を防ごうとすると、後輪が通る軌跡に注意する必要があります。
例えば大型バスが左折するとして、左後輪を交差点の白線に添わせて上手に曲がっても、バスの右前角は大きな円を描きながら回ることになるんです。
上のイラストでは、道幅が約6.5メートル必要なように書いてありますね。
これが実際の道路だとどうなるんでしょうか?
交差点での正しい左折方法は こちらから
対向車線にはみ出してしまう
大型バスができるだけ交差点を小さく曲がろうとすると、どうしても曲がった先の対向車線に車体の頭部をはみ出すことになります。
これは車の構造上仕方がないことで、運転手さんの運転が下手なのではありません。
さらに、交差点の内側に
- 歩行者
- 自転車
- 電動車いす
などがいれば、大型車は大きく曲がらざるを得ません。
そうすると、さらに対向車線にはみ出す部分が多くなるでしょう。
つまり、この大型車両の構造上の欠点を埋め合わすために、
停止線が手前に設置してある
ということになるんです。
これで停止線が手前に設置される理由は分かったので、この後は通行方法のお話をしましょう。
停止線が手前にある交差点での通行方法
停止線がずいぶん手前にある交差点を通行する方法で、最も大切なのはこれから話す3つのうち1番目です。
その3つとは。
①必ず停止線で停止する
一気に交差点の直近まで行きたいところですが、停止線の場所で必ず停止しましょう。
その理由は先ほど書いた通り、大型車両が来ることが予想されるからです。
間違って交差点の手前まで進み、そこで大型車両と対面してしまうともうお手上げです。
②信号が青になるまでは前進しない
せっかく赤信号で止まったのに、青になる前からズルズルと前進する人がいます。
これでは停止線で停まった意味がありません。絶対にやめましょう。
停止線手前で車を停めたら、信号が青になるまで前進するのは我慢です。
③ゆっくり前進し安全確認しながら交差点を通過する
信号が青になれば、交差点の左右が見通せる場所まで前進しましょう。
このとき気をつけて欲しいのは、ゆっくり前進することです。
自分の信号が青になったとはいえ、黄色信号で突っ込んでくる車がないとも限りません。
この時点で曲がってきた大型車がいたら、徐行でないと急に止まれません。
とにかく大型車両との対面は避けましょう。
そして、しっかり安全が確認できれば、交差点を通過しましょう。
やむを得ず急ブレーキを踏む必要があるなら こちらから
まとめ
停止線がずいぶん手前に設置してある交差点の通行方法は
- 必ず停止線で停止する
- 信号が青になるまでは前進しない
- ゆっくり前進し安全確認しながら交差点をつうかする
でした。
交差点のずいぶん手前に停止線が設置してあるのには、理由があることが分かりましたね。
この記事では、大型車両が頻繁に通行することを理由の一つとしてあげていますが、それだけではありません。
例えば交差点手前が急に狭くなっていると、大型車両でなくてもすれ違うことが困難になります。
大型車が頻繁に通行する
道幅が急に狭くなっている
鋭角に曲がっている
いろいろな理由から停止線を本来の場所よりも手前に設置することがあるんです。
停止線に合わせて車を停止すれば、その後大型車両が対向してきても慌てずに済みそうですね。
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