【黄色の矢羽根】は何?進路変更禁止の注意喚起表示が新設されました
ペーパードライバーからの脱出を応援している「せとぐる」です。
今年に入り東京のごくごく一部の道路に、「黄色の矢羽根」が現れたそうです。
私はまだ見たことがありませんが、調べてみると今後全国に増えてきそうです。
この記事では
- 黄色の矢羽根って何?
- 黄色の矢羽根の効果は?
- 黄色の矢羽根はどこで見られる?
こんな疑問にお答えします。
これからお話しする内容を理解すれば、今後あなたが「黄色の矢羽根」を見つけても慌てることがなくなるはずです。
- トラックドライバー
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①黄色の矢羽根って何?
黄色の矢羽根とは、進路変更禁止の注意喚起表示です。
それぞれの言葉の意味を説明します。
進路変更禁止とは

車両は、みだりにその進路を変更してはいけません。
車両は、みだりにその進路を変更してはならない。
いくつかある進路変更禁止の中で今回注目してもらいたいのは、「道路標示による進路変更の禁止」です。
車両は、車両通行帯を通行している場合において、その車両通行帯が当該車両通行帯を通行している車両の進路の変更の禁止を表示する道路標示によって区画されているときは、次に掲げる場合を除き、その道路標示をこえて進路を変更してはならない。以下省略
交差点の手前に複数の通行帯があり区分けの線が黄色だったら、その黄色の線を超えて進路変更できないことをご存知ですか?
複数車線の一番左を走っていて交差点を直進しようとしてたのに、そこが左折専用通行帯だったことありますよね。
慌てて直進用の通行帯に移ろうとしたとき、そこに黄色の線が設置されていたらもう移れません。
その黄色の線を超えて進路を変更できませんね。
今回はこの、「交差点手前での黄色線で区分された通行帯」に注目してください。
注意喚起表示
注意喚起表示とは「法定外表示」とも呼ばれます。
なので、注意喚起表示自体には規制の力はありません。
注意喚起表示は、道路の表示・線・看板などの工作物のうち、本来の交通規制を実効性が上がるよう補助する目的で設置されたものを言います。
②黄色の矢羽根の効果は?

出展:『規制標示「進路変更禁止」の注意喚起標示の新設について』(警察庁)(https://www.npa.go.jp/bureau/traffic/seibi2/kisei/mokuteki/shinnrohennkoukinnshi/gaiyo.pdf)
進路変更禁止規制の予告
黄色の矢羽根は、進行先に進路変更禁止規制があることを事前に知らせる目的があります。
運転手が事前に禁止規制を知ることで、ゆとりを持って正しい進路変更を行え、交通が円滑になる効果が期待されています。
効果アリ
令和3年1月から3月まで東京都の2箇所に設置し試験的に運用したところ、進路変更禁止違反が大幅に減少した実績が認められました。
走行上の注意
黄色の矢羽根は注意喚起表示なので、交通規制の力はありません。
なので、この黄色の矢羽根の表示を超えて進路変更をしても、違反にはなりません。
むしろ、黄色の矢羽根を見つけたら、その表示を超えてでも自身が行きたい通行帯に進路を変更しましょう。
③黄色の矢羽根はどこで見られる?
東京に2か所
試験運用されていたのは、東京都の2箇所です。
入谷交差点
西麻布交差点
出展:『規制標示「進路変更禁止」の注意喚起標示の新設について』(警察庁)(https://www.npa.go.jp/bureau/traffic/seibi2/kisei/mokuteki/shinnrohennkoukinnshi/gaiyo.pdf)
岐阜県に1か所
そして、東京以外では岐阜県に設置の情報があります。
県庁前交差点
出展:『岐阜新聞Web』(https://www.gifu-np.co.jp/news/20210515/20210515-69997.html)
黄色の矢羽根表示を見つけたらどうすればいい?

黄色の矢羽根を実際に見つけたとき、どう対応すればいいのでしょうか。
あなたがとるべき運転について、順を追って説明します。
黄色の実線を予測
黄色の矢羽根を見つけたら、その先に進路変更禁止を意味する、黄色の実線が設置されています。
「この先では進路変更ができなくなる。」ということなので、次にとるべき対応を考えましょう。
正しい通行区分を知るヒントは、頭上の進行方向別通行区分の標識にあります。
その標識については、また別の機会にお話しします。
ゆとりをもって進路変更
まだ距離も時間も余裕があるので、心にゆとりをもって正しい通行区分に進路変更しましょう。
- 安全確認する
- ウィーンカーをだす
- 進路を変更する
進路変更の基本的なやり方は こちらから
矢羽根標示を越えても慌てない
矢羽根標示の上を越えて走っても、違反にはなりません。
矢羽根の表示は、あくまでもこの先の進路変更禁止禁止を予告する「注意喚起標示」です。
進路変更を直接規制する表示ではないので、慌てなくて大丈夫ですよ。
まとめ
黄色の矢羽根は、進路変更禁止の注意喚起標示でした。
黄色の矢羽根は交通規制でない注意喚起表示なので、設置のための手続きが少なく済みそうです。
また、道路にペイントするだけなので費用も少なく済みそうです。
その割に交通の安全・円滑に大きな効果が認められているようなので、今後どんどん設置箇所が増えていくのではないでしょうか。
黄色の矢羽根を見かけても、慌てることなく進路変更をすませ、安全に交差点を通過しましょう。

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