【自動運転】ペーパードライバーだけど練習必要?それとも不要?
- ペーパードライバーだから運転コワい
- 自動運転だと運転しなくていい?
- 自動運転の車がほしい!
運転苦手なペーパードライバーさんが「自動運転の車が普及すれば苦手な運転しなくてもドライブできるから楽しみ」と期待する気持ちは、よく分かります。
でも、今後自動運転の車を購入することができるようになれば、運転苦手なペーパードライバーさんでも運転練習なしにドライブを楽しめるようになるんでしょうか?
この記事では、「自動運転の現状」や「自動運転の今後」について、私見を交えて解説しています。
この記事を読めば、「自動運転時代を迎えてペーパードライバーのあなたが今やっておいたほうが良いこと」が分かります。
- 現役トラックドライバー
- 年間約8万キロ走行
- ペーパードライバーを応援するブログ運営
※詳しいプロフィールです。
ペーパードライバーがやっておいたほうが良いこと
ペーパードライバーのあなたが自動運転時代を迎えるにあたり、今やっておいたほうが良いことは、車の運転練習です。
ええっ! 練習しなくていいでしょ?
自動運転とは文字通り運転の自動化を表していますが、なぜ車の運転練習をしておいた方がいいのでしょうか?
自動運転の現状
テレビやネットで話題の自動運転ですが、あなたはどのように理解していますか?
できるだけ簡単に自動運転の現状をお話しします。
自動運転とは?
自動運転とは、乗り物の操縦を人間がしなくても機械が自律的に行うことを言います。
カメラやレーダーなどのセンサーで周りの環境を認識し、GPSや地図情報を利用すれば完全自律的な自動運転車が実現しますが、現在の自動運転はどれくらいの実力があるのでしょうか。
運転しないでドライブに行けるなんて最高!
自動運転のレベル分け
国土交通省の参考資料にもありますが、自動運転にはレベル分けがあります。
自動運転のレベル分け
- レベル5 無条件で完全自動運転(人が運転しない)
- レベル4 特定条件下で完全自動運転(特定の敷地やルート内)
- レベル3 条件付自動運転(高速道路での自動運転モードなど)
- レベル2 特定条件下で運転支援(レベルの組み合わせ)
- レベル1 運転支援(衝突軽減ブレーキ・車線維持)
理想は完全自動化!しかし現実は?
自動運転の理想は、自立型の完全自動運転車です。
完全自動運転車だと人が運転する必要がなくなるので、一人で乗車していても
- 読書をする
- 居眠りをする
- お酒を楽しむ
ことができるようになるはずです。
おそらくペーパードライバーはもちろん、免許を持っていないお子さんでもドライブを楽しむことが出来るようになるでしょう。
やっぱり運転の練習要らないと思うんですけど?
しかし、現実はどうでしょうか?
2021年3月、ホンダがレベル3の自動運転機能を搭載した車を市販しました。
速道路での低速走行時、前走車の車速変化に合わせて車間距離を保ち、車線中央付近を走行するようにステアリング操作を支援し、ドライバーの運転負荷を軽減します。
「Honda公式サイトから引用 https://www.honda.co.jp/hondasensing/feature/tja/」
自動運転車の市販化がレベル3まで進んだので、レベル5まであとわずかのように思いますが、筆者の勝手な私見では、そのレベルまで行くのにまだまだ相当の時間がかかりそうです。
完全自動化に時間がかかる理由
完全自動化にはまだまだハードルがある
製造技術だけを見ると、完全自動運転車を作るのにそう時間はかからないかもしれません。
しかし、完全自動運転は全ての交通システム領域が整備される必要があります。
例えば法整備です。
自動運転レベル5に相当する完全自動運転を実現するには、乗車している人が事故の責任を負わなくて済むようにならなくてはいけません。
現在の法律では、交通事故の責任を運転者が負うことになっています。
今後事故の責任は誰が負うことになるのか、法律の検討はまだまだ時間がかかりそうです。
たしかに法律の整備は必要ですよね
車じゃない乗り物の完全自動化事情
車は道路上での完全自動化を目指していますが、車以外の乗り物はどのような完全自動化を実現しているのでしょうか。
旅客機の自動操縦
自動運転の先頭を行っているのが、旅客機です。
旅客機はずいぶん前から自動化が進んでいて、離陸から着陸までほぼ自動で行うことができるんです。
飛行機ってすごいですね
ところが、技術上自動化が可能でも離陸時にはパイロットが手動で操縦しているのが現状で、その理由に
- 離陸時は他の航空機が絡んでいる
- 気象の変化や急な事態に備える
などがあげられます。
これらは、まさに車の運転にも必要な条件でしょう。
新幹線の自動運転
日本の新幹線は世界一安全と言われていることから、相当高度な自動運転システムが搭載されているように思いますが、新幹線は意外にも手動運転で行われています。
新幹線は自動で動かせるのかと思ってました
- 在来線より広い軌道(線路幅)
- 在来線や踏切と重ならない専用線
- 総合指令所での運行一元管理
2021年11月に上越新幹線区間で自動運転の実証試験が行われました。
時速100キロで約10分間走行したようですが、営業走行までは今後も試験が繰り返されるのでしょう。
他の車両と混在することがない新幹線でさえ、完全自動運転にはまだまだ課題が多いうようです。
ポートライナー
神戸市のポートアイランド線で無人運転が実現したのは1981年で、これが日本初の自動運転による営業運転でした。
ただしこれも
- ハンドル操作がいらない
- 歩行者や自転車などと交差しない
など、鉄道ならではの事情により可能なのかもしれません。
安全運航に対する不安
実は筆者が一番懸念しているのが、「安全運行に対する国民の不安な感情」です。
新型コロナウィルスが世界的に猛威を振るったとき、その対策としてワクチン接種が推奨されましたが、当初なかなか接種率は上がりませんでした。
人は、新しい技術により出現した「安全システム」を無条件に受け入れることが難しいのです。
一定数のワクチン接種者が現れ、同時に危険性が少ないと分かってから初めて接種率が上がってきましたが、それでも接種を断る人がいることもはっきり分かったのです。
これを自動運転に当てはめると、完全自動運転車が完成してもそれに移行しない人が一定数現れるということでしょう。
完全自動運転車とそうでない車とが道路上に混在したとき、どれだけ安全が保たれるのか不安がぬぐえないのは仕方ないことかもしれません。
なんだか だんだん無理っぽく感じてきました
自動運転車を監視する実力を身につける
レベル3の自動運転車は、システム全てが限られた領域で実行されますが、作動困難になると人に対して介入を要求してきます。
車が助けを求めてくるってことですか?
運転者はシステムが人の介入を要求してきたときに、直ちに適切な対応が取れないといけません。
それは結構難しいことで、ペーパードライバーの運転技量では対応できないんです。
車が突然「霧で前が見えないからあとはヨロシク」って言ってきたら 少なくとも安全に止まらないといけませんからね
自動運転車を運転するということは、軍転技量が低くてもいいのではなくて、むしろ運転技量が高くなければいけません。
結局レベル5の完全自動運転が実現されれるまでは運転技量を維持しておくことが必要で、ペーパードライバーの方も今のうちに運転練習をしておくことが大切なんです。
【ふるさと納税】ペーパードライバー講習(普通車4時限&送迎付)受講券 1名様分【1097513】まとめ
ペーパードライバーのあなたが自動運転時代を迎えるにあたり、今やっておいたほうが良いことは、車の運転練習です。
今後先進技術が上がり法整備もされていくと、自動運転のレベルも上がり完全自動運転の実現も不可能でないかもしれません。
ただ、それがいつになるのかはまだまだ分かりません。
完全自動運転車に期待して今なにもしないでいると、子育て期間もあなたの活動的な期間もあっという間に過去になってしまします。
もしもペーパードライバーを脱出したいという気持ちがあるがあるなら、完全自動運転車の出現を待つよりも、今すぐ運転練習を始めましょう。
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