「教えて!」子育てママにEVの種類や特徴をざっくり解説します

- EVってよく聞くけどなに?
- EVの種類が多すぎてよく分からない!
- EVのおすすめポイントは?
近年、地球温暖化が問題視されています。
「SDGs」「カーボンニュートラル」「EV」などの言葉をよく耳にしますが、実はよくわかっていない人が多いです。
この記事では、自動車に関する単語「EV」について分かりやすく解説します。
この記事を読めば、脱炭素に取り組む自動車業界の現状や今後の課題を「ざっくり」知ることができ、次に車を買い替える際のヒントが分かります。
- 現役トラックドライバー
- 年間約8万キロ走行
- ペーパードライバーを応援するブログ運営
※詳しいプロフィールです。
EVとは?

EVとはElectoric Vehicleの略で、電気をエネルギーとしてモーターを回転させることで走行する「電気自動車」のことを指します。
近年話題のSDGsでも取り上げられている「クリーンエネルギー」の実現に向けて、今最も注目されている先進技術の一つです。
ただ、EVには様々な種類があり、まだまだ開発途上であることは否めません。
EVの種類は大きく分けて4つ
EV(BEV)

いわゆる電気自動車のことを指します。
外部電源からバッテリーに充電し、モーターを動力として車を走らせることから、BEV(バッテリーEV)と表記されれることもあります。
ガソリンや軽油を燃料とした内燃機関(エンジン)を使用しないので、走行時に二酸化炭素を一切排出しません。
日産リーフや、三菱i-MiEVなどが代表車種です。
HV

通称ハイブリット車と呼ばれます。
エンジン動力とモーター動力を相互に補完しながら走行する車です。
HVはさらに細かく、次の3種類に分けることができます。
パラレル方式
並列(パラレル)の意味があり、エンジンとモーターそれぞれの得意な領域を活かして走ります。
例えば低速時にはモーターを、高速時にはエンジンを、パワーが必要な時は両方を動力にして走ることができます。
比較的安価に作ることができます。
代表車種は、旧ホンダフィットです。
シリーズ方式
直列(シリーズ)の意味があり、エンジンで発電した電気のみを使ってモーターで走ります。
燃料をエネルギー源にしますが、モーターで走行するのでEV特有の滑らかな乗り心地が得られます。
代表車種は、日産ノートe-POWERです。
シリーズ・パラレル(スプリット)方式
シリーズ方式とパラレル方式の両方を併せ持っています。
エンジンを持ちながら、走行用のモーターと発電用のモーター二つを持ち、エンジンでもモーターでも走行することができる車です。
代表車種は、トヨタプリウスやホンダフィットです。
PHV

プラグインハイブリットと呼び、外部から充電可能なハイブリット車を指します。
従来のハイブリット車と違って、外部電源から充電することが可能なので、家庭に充電機能があれば給油頻度をかなり抑えることも可能です。
代表車種は、トヨタRAV4PHV プリウスPHV、三菱アウトランダーPHEV エクリプスクロスPHEVなどです。
FCV

FCVとはFuel Cell Vehicleの略で、燃料電池車と呼ばれます。
燃料電池車とは何でしょうか?
燃料電池車とは、水素を使った発電装置で電気を作り、モーターで車を走らせます。
FCVはHVと違って、発電時に水(H₂O)排出するだけで二酸化炭素(CO₂)を排出しません。
代表車種は、トヨタミライ、ホンダクラリティFuel Cellなどです。
EVのおすすめポイント

①ランニングコストが低い
EVは動力源が電気なので、エンジン車に比べてランニングコストが低いです。
例として、一月に500㎞を走行する人の年間費用(500×12=6000㎞)を計算してみましょう。
ガソリン車で燃費15㎞(1ℓのガソリンで15㎞走れる)だとすると、1ℓあたり170円のレギュラーガソリンを給油して68,000円かかることになります。
EVの代表車「日産リーフ e+」の場合、日産公式サイトによれば電費の基準値として6㎞/kWhと出ています。
これは、1kWhの電気で6㎞の距離走行できることを表しています。
だとすると6,000㎞なら1,000kWの電気が必要で、その費用は東京電力のプランから30円/kWhを使えば30,000円かかることになります。

半分以下になるんですね

最近電気代も高騰しているから お得感が減っているようですよ
②騒音や振動が少ない

EVはエンジンの車に比べて騒音や振動が少なくて、乗り心地が快適です。
その理由は動力にあります。
エンジンの車はピストンの振幅が車の騒音・振動につながりますが、EVの動力はモーターなのでそれらが少ないのです。
③走行中に二酸化炭素を出さない
モーターが動力源のEVなら、走行中に二酸化炭素を一切排出しません。
カーボンニュートラルの時代に即した、環境に優しい車です。
④購入時の補助金や税制でお得
EV補助金
EVは新車購入時にEV補助金「クリーンエネルギー自動車導入促進補助金(CEV補助金)」を利用することができます。
ただし、政府予算に限度があるため、応募が多いと途中で受付終了することがあります。
EVの税金
EVは税金でもお得な制度があります。
自動車には、自動車取得税・自動車重量税・自動車税がありますが、EV購入時に免税もしくは減税されます。
EVの課題

車両価格が高い
EVは、同クラスのガソリン車に比べて車両価格が高めです。
EVの普及とともに車両価格が下がる可能性もありますが、まだまだ見通しは困難です。
充電に時間がかかる
ガソリン車の給油は、せいぜい5~10分程度で終わるでしょう。
しかし、EVの充電には結構時間がかかります。
充電器には「急速」・「普通」の2種類あり、それぞれで充電に要する時間が違います。
急速充電
商業施設に設置された急速充電なら、30~40分で80%程度充電できます。
スーパー・コンビニ・SA・PAなどに設置されています。
普通充電
自宅に設置した普通充電なら、5~8時間程度でフル充電できます。
会社・事務所・宿泊施設などにも設置されています。
航続距離が短い
EVをフル充電して走行できる距離(航続距離)は、同クラスのガソリン車に比べて短いです。
EVの航続距離は、車両のバッテリー容量に直接関係しています。
2種類のバッテリー容量の車両が用意された日産リーフe+の場合、40kWhで322㎞、62kWhで458㎞走行する計算になります。(NISSAN公式サイト参照)
日常の走行ならこれだけの航続距離で十分とも言えます。
しかし、たまに長距離ドライブすることを楽しみにしているなら、しっかりとした充電計画が必要になるでしょう。
まとめ
EVについてざっくりと解説しました。
これまで車の動力源はエンジンが主流でしたが、今後EV化の流れは止まりそうにありません。
良いところばかり宣伝されているEVですが、現状では課題も多く、普及のタイミングは不透明です。
自分の生活スタイルに合わせたEV選びが必要のようです。

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