【車が動かない!】原因を3分で探り解決したお話し
ペーパードライバーからの脱出を応援している「せとぐる」です。
いつもこの場で、安全に楽しく運転する情報をみなさんにお届けしていますが、仕事中に「トラックが動かなくなる」トラブルを起こしてしましました。
さいわい3分で解決できたのですが、その3分間に頭の中を「ぐるぐる」駆け廻った思考を、みなさんにお伝えします。
トラックのエンジンがかからない!
先日、緊急で徳島から愛媛に戻ることになったときの話です。
午後予定の仕事が午前中で終わったので、緊急の用件を受けて高速道路で帰ることになりました。
トイレのために「上板サービスエリア」に立ち寄り、トラックのエンジンを切りましたが、この時は何も異常はなかったんです。
スッキリした表情で戻ってきた私。
いざトラックのエンジンキーを回したところ、全く反応しません。
さあ、困りました。時間はありません。
原因を探りましょう。
簡単な日常点検のやり方は こちらから
原因を探ろう
「車が動かない!」と一言で言っても、その原因はいろいろ考えられます。
ガス欠
バッテーリー故障
バッテリー以外の部品の故障
操作ミス(シフトレーバーの間違い等)
その他
ガス欠
ガソリン(トラック等は軽油)が不足するとエンジンがかかりません。
出発前に給油をせず、しかも、走行中に燃料計を確認しないと、思わぬところでガス欠になることがあります。
バッテリー故障
「バッテリーあがり」
バッテリーに必要な電気量が残っていないとセルモーターが回りません。
長期間車を動かさず放置していると、バッテーリーの自然放電が原因でバッテリーあがりを起こします。
エンジンを回すことで充電されるので、時々車を動かす方がバッテリーを長持ちさせます。
「バッテリーターミナル接触不良」
すべての電気系統に反応がないときは、バッテリーターミナルが外れている可能性があります。
新しい車ならほとんど心配いりませんが、古い車は振動などでターミナルを停めているボルト・バットが緩み、結果はずれてしまうこともあります。
「バッテリー寿命」
古いバッテリーは、突然その寿命を迎えることがあります。
バッテリーの寿命は2年~5年くらいと思ってください。
もちろん環境や使い方で違いますし、個体差もあります。
「バッテリーの液量不足」
トラックなどでは、日々確認をしています。
最近のバッテリーでは、液補充の必要がないものもあります。
バッテリー以外の部品の故障
「オルタネーターの故障」
車の発電機の役割です。バッテリーが新品でも、これが故障すると電気が作れなくなり、バッテリーが上がります。
「セルモーターの故障」
エンジンを始動するための装置です。電気でモーターを回し、エンジンを始動します。電気系統に異常がないのにセルモーターが回らないときは、故障の可能性があります。
「ヒューズ切れ」
電気系統の一部が反応して、セルモーターに反応がないときは、ヒューズ切れの可能性もあります。
ご自身の車の取扱説明書で、「ヒューズ」の索引を調べてみてください。
「エンジンの故障」
エンジン故障などであれば、もうお手上げですね。
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これなら故障じゃないので、すぐに解決ですね。
「シフトレバー位置」
オートマ車のシフトレバーが、PまたはNに入っていないと、キーを回してもエンジンがかかりません。
「ペダル操作」
- オートマ車の場合ブレーキペダル
- マニュアル車の場合クラッチペダル
を踏まないままキーを回しても、エンジンがかからないシステムになっているものが多いです。
正しい急ブレーキのかけ方は こちらから
運よく3分で解決
私のトラックの話に戻ります。順番に考えてみました。
① 燃料は満タンにしてきたので、燃料切れの心配はありません。
② エンジンキーを一つ回すと
ACC
と言って、カーステレオなど電装品を作動させることができますが、それすら反応しないので、バッテリー関係の故障が疑われます。
③ バッテリーの液量は出発前に見ていたので、心配ありません。
④ バッテリー本体は、昨年交換してその後順調でしたから寿命ではありませんし、この日200キロ近く走行した後なので、バッテリーあがりも考えにくいです。
高速道路の上手な合流の仕方は こちらから
⑤ そうなると突然電源が入らない原因は
バッテリーターミナルの接触不良
が考えられます。
早速バッテリーのターミナルを確認しました。
見た目には問題がなさそうなのですが、念のために電源コードを触ってみるとターミナルの接点がグラグラ動きました。
「これだ!」
わずかですが、緩んでいたのです。
工具でナット部分を締め直しエンジンキーを回すとと、なんともなかったようにエンジンが始動しました。
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ホリデー車検まとめ
トラックのエンジンが突然かからない状態を、運よく3分で解決できました。
今回は運が良かっただけで、もっと大変な事態になっていたかもしれません。
エンジンがかからない理由は
- ガス欠
- バッテーリー故障
- バッテリー以外の部品の故障
- 操作ミス(シフトレーバーの間違い等)
などが考えられます。
一つ一つ確認すると、自分自身で原因を究明できる可能性があります。
今回、バッテリーターミナルの接触不良を日常点検で発見できなかったのは、大失敗です。
目視だけで発見することが難しくても、実際に触れば気づいたはずです。
今後はより一層日常点検をしっかり行います。
みなさんもしっかりと日常点検を行いましょう。
もし突然車が動かなくなったとしても、落ち着いて一つ一つの原因を探ってみましょう。
そして、安全にドライブを楽しみましょうね。
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