踏めないと危険!急ブレーキの正しいかけ方解説します
「あぶない!」
運転中に子どもが飛び出してきたら、慌てますよね。
事故を避けるため、ときに急ブレーキは必要です。
でも、いざというときあなたは急ブレーキをかけられますか?
この記事では、「やってはいけない」と言われる急ブレーキについて、正しい解釈やかけ方について解説しています。
急ブレーキについて正しく理解していないと いざというときに車を止められませんよ!
- 現役トラックドライバー
- 年間約8万キロ走行
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※詳しいプロフィールです。
急ブレーキとは?
車を直ちに減速・停止させるため、勢いよくブレーキをかけることを「急ブレーキ」と言います。
ただこの急ブレーキ、むやみに行うと交通違反になってしまいます。
道路交通法では、
- 急停止
- 急減速
になるような急ブレーキを禁止しています。
第二十四条 車両等の運転者は、危険を防止するためやむを得ない場合を除き、その車両等を急に停止させ、又はその速度を急激に滅ずることとなるような急ブレーキをかけてはならない。
ただ、法文をよく見ると「危険を防止するためやむを得ない場合を除き」と、例外があることを書いています。
急ブレーキは絶対にダメなのではなくて、条件次第では許されているんです。
「危険」とはどんなことで、「やむを得ない」とはどんなことでしょう。
急ブレーキが許される条件
誤解を恐れず言いますと急ブレーキは必要です。
交通事故、特に重大事故を防ぐための最終的な手段は、急ブレーキしかありません。
急ブレーキが許される条件は、危険を防止するためやむを得ない場合です。
危険
- 子供の飛び出し
- 相手車両の信号無視や一時停止違反
- 道路の陥没
などの「事故に直結しそうな状況」をいいます。
やむを得ない場合
時間的余裕がなく
- 徐々にブレーキをかける
- ハンドルを切る
など、他の方法では対処できない場合をいいます。。
急ブレーキは命の分かれ目
突発的な事態が起こったとき、常に準備万端なのが理想ですが、人はそこまで万能ではありません。
そんな時に命を守ることができるかどうか最後の分かれ目は、急ブレーキをかけられるかどうかになります。
急ブレーキの正しいかけ方は?
急ブレーキのかけ方は
思い切りブレーキペダルを踏みこむ
ことで、これ以上でも以下でもありません。
ええ それだけのことなの?
これが案外できないんですよ!
- あなたは、急ブレーキをかけたことがありますか?
- あなたは、いつ急ブレーキをかけましたか?
最近の車には、ABSが搭載されています。
とは?
ABS(アンチロック・ブレーキ・システム)
思い切りブレーキペダルを踏み込んでも自動制御でタイヤがロックしてしまうのを防いでくれるブレーキの仕組み
だから、ブレーキペダルを思い切り踏み込んでもスリップしにくくなっています。
では、思い切りブレーキペダルを踏み込めないのは何故なのかお話しします。
ブレーキペダルの踏み込みが弱くなる3つの理由
ブレーキペダルの踏み込みが弱くなる理由は、主に次の3つです。
- 急ブレーキが「悪」だと教わりすぎている
- 急ブレーキをかける練習が圧倒的に少ない
- ドライビングポジションが悪い
それぞれ解説します。
① 急ブレーキが「悪」だと教わりすぎている
「急のつく運転はやめましょう」
これは運転教習の場でよく聞く言葉で、このブログ内でもそのように言っている場面はあります。
しかし、あまりによく聞く言葉なので、人は知らず知らずに
「急ブレーキ=悪」
と思いすぎているのではないでしょうか。
急ブレーキが禁止されているのは、先ほどお話ししたように平時のときです。
むしろ「危険を防止するためやむを得ない場合」は、躊躇なく急ブレーキをかけられなければなりません。
関連記事:初めての雪道を安全運転するコツは?
② 急ブレーキをかける練習が圧倒的に少ない
多くの方は、急ブレーキをかける練習をしたことがありません。
これは、運転するあなた自身の問題ではなくて、教習システムのほう。
急ブレーキの教習には危険が伴いますし、車の傷みも多くなります。
さまざまな事情がから、急ブレーキの練習が不足するわけです。
急ブレー
③ ドライビングポジションが悪い
せっかくブレーキペダルを思い切り踏んでも、ドライビングポジションが悪いとブレーキの利きが甘くなります。
車のシートとおしりの間に隙間があれば、ブレーキペダルを思い切り踏んだ時に体が後ろにスベリ、膝が伸びてしまいます。すると、結果としてブレーキの利きが甘くなるんです。
車に乗車するときに、おしりをシートの一番深いところに落とし込むようにしてください。そうすると、自分の体重がブレーキペダルに十分乗り、しっかりとブレーキが利きます。
関連記事:正しいシートの合わせ方は?
急ブレーキはあくまでも「最終手段」
急ブレーキの重要性をお話ししましたが、これはあくまで最終手段です。
そもそも、急ブレーキを踏まなくていいようにすることが、最も大切です。
むやみな急ブレーキは絶対にやめましょう。
まとめ
- むやみな急ブレーキは交通違反
- 急ブレーキは「危険を防止するためやむを得ない場合」許される
- 急ブレーキの正しいかけ方はブレーキペダルを強く踏み込むこと
- ブレーキペダルの踏み込みが弱いとしっかり止まれない
人の命を守るために他に手段がなければ、最終手段として急ブレーキをかけましょう。
もう一度念押ししますが、急ブレーキはあくまでも最終手段です。
急ブレーキをかけなくてすむ状況を作ることに、全力を注いでください。
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