【車のシート】合わせ方|ペーパードライバー
「毎回シートを合わせるのはめんどくさい」って思いますよね。
シート合わせは、快適なドライブのためにとても大切なことですが、安全運転にとっても非常に大切なことなんです。
「せとぐる」の車を使い、
- シート調整の仕組み
- 「せとぐる」のシートの合わせ方
をお伝えします。
安全で快適なドライブのために、シートの合わせ方を知り今日から実践しましょう。
- 現役トラックドライバー
- 年間約8万キロ走行
- ペーパードライバーを応援するブログ運営
※詳しいプロフィールです。
シート合わせは「おしり」から始める
シートは、「自分」に「合わせましょう。
決して、車に自分を合わせてはいけません。
自分の体の中で、車に合わせるために最も重要な個所は、「おしり」の位置。
最初にシートのもっとも奥深い部分に「おしり」を落とし込んでから、シート位置を調整するようにしましょう。
どうしておしりの位置が大事なのか 順を追ってお話しします
まずはシート調整の仕組みから
シート調整の仕組み
シート調整には、レバーを倒し自身で調整するマニュアルシートや、電動スイッチで調整するパワーシートなどがあります。
マニュアルシートの調整法
シートを前後に移動(スライド)
シート下のレバー(金属バー)を引き上げたまま、シートを前後にスライドさせることができます。
好みの位置でレバーを降ろすと、シートが固定さされます。
背もたれの角度を調節(リクライニング)
シート右側のレバーを引き上げたまま背中を背もたれに当てて、角度を調整します。
好みの位置でレバーを下すと、背もたれが固定されます。
シートの高さを上げ下げ(できない車もある)
シート右側にある、もう一つ大きめのレバーで調整します。
レバーを引くたびにシートが上がります。
レバーを押すたびにシートが下がります。
パワーシート
シートを前後に移動(スライド)
横長のスイッチを前後に動かせば、シートが前後します。
背もたれの角度を調節(リクライニング)
縦長のスイッチを前後に倒せば、背もたれの角度が変わります。
シートの高さを上げ下げ
スイッチの後ろ側を上下に動かすと、シートの高さが調整できます。
座面前側の高さ調整
スイッチの前側を上下に動かすと、前側の高さを調整できます。
どうしてシート合わせでおしりの位置が大事なのか?
シート合わせをおしりの位置から始める理由は、ブレーキを思い切り踏み込むためです。
ええ 急ブレーキなんて踏んじゃだめでしょ!
どんなに安全に気を付けていても、不測の事態は起こるものです。
そんな時に大事なのが、急ブレーキが踏めるかどうか。
もしもシートとおしりに隙間があれば、急ブレーキを踏んだつもりでも自分の体が後ろにずれてしまい、ブレーキ効果が減少するんです。
ホントに体が後ろにずれるからビックリしますよ
そこで大事なのがおしりの位置。
おしりをシートの奥に落とし込み背もたれにつけていれば、急ブレーキを踏んでも体が後ろにずれなくなるんです。
関連記事:急ブレーキ踏めないと危険!【急ブレーキ禁止違反】を理解しましょう
「せとぐる」のシートの合わせ方
①シートの一番奥にお尻を落とし込む
車に乗り込むとき、足を踏ん張りながらおしりを座面から浮かせて背もたれに当て、そこから自然に下に降りてくると、おしりがシートの一番奥の部分に収まります。
②シートの前後位置はブレーキの踏み具合
シートを前後に調整します。
右足でブレーキペダルを「思い切り」踏み込んでみて、膝がまっすぐにならない位置にシートを調整しましょう。
フルブレーキを踏めることが、安全のためには重要です。
関連記事:安全な急ブレーキの踏み方は こちらから
③背もたれの角度はハンドルとの距離
背中を背もたれに預けます。肩甲骨がしっかり付くようにしましょう。
そして、ハンドルを握ります。
両手をまっすぐ伸ばして、ハンドルのもっとも高い部分に余
裕で手が届きますか?
もし届かないようなら、背もたれを起こしましょう。
背もたれの角度は、ハンドルとの距離を基準にして合わせるといいんです。
ハンドルの握り方は別の機会にお話ししますが、背もたれに背中を預けたままでも、ハンドルが楽に回せるといいでしょう。
④最も視界が良好な高さ
座席の高さは、運転手の体格で好みが変わります。
一般的に座席を
- 高くすると死角が減る
- 低くするとペダルに足が届きやすい
と言えます。
座席の高さを調整して、
- ペダルの踏み具合
- ハンドルの握り具合
に違和感があれば、②③の調整を再度行うといいでしょう。
車の死角を知る方法は こちらから
⑤太もも裏に余裕を持たせる
シート座面前側が高いと、太ももの裏側に圧迫感を感じます。
圧迫感が長く続くと、疲労につながりますし、
エコノミー症候群
につながる恐れもあります。
座面の角度を変えると太もも裏に余裕ができて、快適にドライブできますよ。
超便利シートポジションメモリー
全ての車ではありませんが、好みのシートポジションを記憶してくれる
シートポジションメモリー
という大変便利な機能があります。
スイッチを押すだけで、事前に記憶した自分好みのシートポジションに自動で調整してくれるので、家族で使い分ける車だったらぜひ欲しい機能ですね。
まとめ
シートの合わせ方、分かりましたか?
- 安全な運転
- 快適な運転
車のシートを合わせることは、どちらにも効果があります。
シート合わせはまず「おしり」から始めましょう。
- 「おしり」をシートの最も奥に落とし込む
- シートを前後にスライドさせる
- 背もたれの角度を調整する
- シートの高さを調整する
- 座面前側の高さを調整する
の順番で、シート合わせをしましょう。
順番が多少違っても問題はありませんが、おしりをシートの奥に落とし込むことはとても大切です。
運転中にはもしもの事態が想定されます。
急ブレーキを踏んだとき、おしりが後ろにズレてしまったら、停止位置が伸びてしまうかもしれません。
ブレーキペダルを思い切り踏んでもおしりがズレないよう、初めからシートの奥に座ることが重要なんです。
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