ママが小学生に教えると良い「自転車の走る場所」
- 小学生の子どもが自転車に乗れるようになりました
- でも自転車で道路を走らせるのは心配!
- 子どもが安全に走れる道路はどこ?
自転車の通行方法はとても複雑で難しいです。
それは、ルールの問題というよりも、ルール通りに走れる道路が少ないから。
私も子供に自転車の乗り方を教えるとき、安全に走れる道路が少なくて苦労しました。
この記事では、子供が安全に自転車で走ることができる道路を解説します。
この記事を読めば、子どもが友達の家まで自転車に行くことになっても、安心して見送りすることができます。
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※詳しいプロフィールです。
歩行者に気をつけながら「歩道」を走りましょう
はじめに結論を言うと、小学生には自転車で歩道を走ることをお薦めします。
歩道って歩行者の道ってことですよね?
この結論に疑問を持ったママさんは、スバラシイです。
なぜなら、歩道は歩行者のための道路であり、自転車は車道を走るのが原則だからです。
それでも筆者は、歩道がある道路なら「歩道走行」することを小学生にお勧めします。
その理由や通行方法について、このあと解説します。
自転車に乗るときはヘルメットをかぶりましょう
自転車はクルマか?ヒトか?
自転車は法律の上ではクルマでしょうか?それともヒトでしょうか?
道路交通法では自転車について、次のように定義しています。
自転車⇒軽車両という車両
いっぽうで、次のような定義もあります。
歩行者⇒二輪又は三輪の自転車を押して歩いている者
つまり、自転車は通行方法によって「車」として扱われたり、「歩行者」として扱われることがあるんです。
これはとても便利なことなんですが、きちんと理解していないとかえって危険な目に合うことがあるので、注意が必要です。
便利だけど都合がいいともいえるわね
そしてこの二つの対場が、自転車の正しい通行について理解が進まない原因にもなっています。
ここでは、難しすぎる解説をいったん置いといて、ママさんが小学生に「自転車での安全な通行場所」を教えられるよう、解説していきます。
小学生に教える「自転車で走る場所」
13歳未満なら自転車で歩道を走れます
原則、歩道は歩行者が通る道であり、自転車が走行できません。
しかし、道路交通法に特例規定があり「自転車の運転者が児童・幼児のとき歩道を通行できる」とされています。
普通自転車は、次に掲げるときは、第17条第1項の規定にかかわらず、歩道を通行することができる。
第2項
当該普通自転車の運転者が、児童、幼児その他の普通自転車により車道を通行することが危険であると認められるものとして政令で定める者であるとき。
つまり
13歳未満なら自転車で歩道を通行できる
ことが、きちんと法律に書いてあるんです。
それは嬉しいですね
大人でも車やオートバイのすぐそばを自転車で走るのは怖いものです。
ましてや小さいお子さんなら、なおのことでしょう。
自転車は、歩道と車道が分けられている道路では車道を走ることが原則ですが、歩道を走れると分かれば安心ですね。
自転車の運転手が13歳未満であれば、堂々と歩道を走行できるのですから、そのことを教えてあげましょう。
ただ、歩道はあくまでも歩行者が安全に通行するための道路です。
だから、子供と言えども自転車で歩道を通行するときは、歩行者の通行を妨害しないように、徐行や一時停止をしながら走行しないといけません。
自転車で歩道を走行するときは徐行しましょう
自転車は道路の左側端を走りましょう
自転車は道路の左側を通行するのが原則です。
それも道路左端を走らなければなりません。
車両は、道路の中央から左の部分を通行しなければならない。
車両は、車両通行帯の設けられた道路を通行する場合を除き、自動車及び原動機付自転車にあっては道路の左側に寄って、軽車両にあっては道路の左側端に寄って、そろぞれ当該道路を通行しなければならない。以下省略。
記事の上の方では、歩道走行をお薦めしました。
でも、あなたの家の近くに、歩道のある道路は少ないかもしれません。
車は道路の左側を走ることになっていますが、なかでも自転車は左端を走ることになっています。
その理由は、それぞれのスピードの違いから来ています。
自動車もオートバイも自転車も同じ「車両」の仲間です。
でも、それぞれ出せるスピードが違うので、一番遅い自転車が道路左端を走行するのが安全なんです。
後ろを見ないで道路の真ん中を自転車で走っていると、自動車やオートバイに追突されるので、必ず道路左端を走行しましょう。
横断歩道は自転車を押して歩きましょう
横断歩道を通行するときは自転車から降り、自転車を押して歩きましょう。
特に大きめの交差点に差し掛かった時は、押して歩いてほしいです。
横断歩道を走ったら安全ですよね
それが注意の必要なところなんです
横断歩道を自転車に乗ったまま走行することはできません。
なぜなら、横断歩道は歩行者が横断するために設置されている場所だからです。
でも 横断歩道を走ってる自転車をよく見ますよ
横断歩道を自転車で走っている人が多いのは、残念ながらほとんどの人が理解をしていないんだと思います。
自転車横断帯を走行すれば問題ありませんよ
自転車の大きな特徴は、一瞬で歩行者になれることです。
特に交差点でその特徴を活かすことができます。
横断歩道が設置されている交差点に差し掛かれば、いったん自転車から降り押して歩きましょう。
すると、「車」の立場から「歩行者」に変身することができます。
歩行者になれば、横断歩道を通行することができるようになるのが分かりますか。
横断歩道で自転車を押して歩くのがいいのには、もう一つ理由があります。
それは
いざという時に逃げやすい
ことです。
交差点を通行中の自転車は、大型トラックなどの巻き込み事故に気をつけなければなりません。
もしもこんな事故に遭遇したとき
- 自転車に乗っている
- 自転車を押している
では、命の危険が全然違います。
実は、自転車に乗っているときは「自転車を運転したまま逃げよう」とするので、逃げ切れません。
いっぽうで、自転車を押しているときは、「自転車を放って逃げる」ことができるので、逃げ切る可能性があります。
このことからも、自転車を押して歩くことが有効だと分かってもらえるでしょう。
交差点を通過するときに横断歩道があれば、自転車を押して歩いて渡りましょう。
まとめ
ママが小学生に「自転車の走る場所」を教えるなら、次の3つから行いましょう。
- 13歳未満なら歩道を走れます
- 道路の左側端を走りましょう
- 横断歩道は自転車を押して歩きましょう
もちろんこれでけでは足りず、もっと多くのルールを知る必要があります。
でも、あまりにも細かく分かれているので、最初はこの3つから教えてあげてください。
子供さんに「交通ルール」を教えようとすると、よく失敗します。
そんなとき、危ない理由を一つ一つ教えてあげると、案外理解してくれます。
大切なのは、ケガなく命を落とさずに毎日過ごすことです。
「交通ルール」はそのためのツール。
「交通ルール」を守ることが目的ではありません。
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