【超解説】秋の夕暮れ時に早めのライト点灯が大事な理由
- 早めのライト点灯って意味あるのかしら?
- 夕暮れでも私はよく見えてるから大丈夫
- 車のライトは何時からつければいいの?
テレビやラジオで「夕暮れ時早めのライト点灯」を呼び掛けているのにもかかわらず、真っ暗になるまで前照灯をつけずに車を走らせている人がいますが、あれは非常に危険なのでやめましょう。
この記事では、テレビ・新聞・ラジオでよく耳にする『早めのライト点灯』が、とっても大切な理由についてお話しします。
これを読めば、夕暮れ時の事故リスクが大きく減少し、安全に大好きな家族のもとへ帰ることができます。
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※詳しいプロフィールです。
夕暮れ時の交通事故が多発
毎年秋から冬にかけて気になるのが
交通死亡事故の増加
です。
警察庁が発表している
「薄暮時における死亡事故に係る分析」
~時間帯別・月別の死亡事故件数
を見てみましょう。
これを見ると、一日のうち
- 17時
- 18時
- 19時
の約3時間に交通死亡事故が多いことが分かります。
そして、1年のうち
お盆を過ぎて年末まで
が交通事故の増加時期だと分かります。
特に秋から冬にかけて多く発生しているのが注目されますね
せとぐるが暮らしている愛媛県では、2022年9月28日の時点での時点で32人の方が亡くなっています。
2020年は、夏を過ぎて秋になった頃から、
- 9月に6件
- 10月に6件
- 11月に8件
と多くの死亡事故が発生したので、今年も同様だった場合一年間で50人以上の交通事故死亡者数になることが懸念されます。
多くの方が亡くなっているんですね
「早めのライト点灯」とは何時ころのこと?
愛媛県では、
16時30分
を過ぎたくらいから車のライトを点灯するように呼びかけています。
例えば松山市で日没時刻は、
寒露(10/8) 17:45
霜降(10/23) 17:27
立冬(11/7) 17:12
小雪(11/22) 17:03
大雪(12/7) 17:01
冬至(12/22) 17:05
ころなので、日没よりもずいぶん前にライトをつけるよう促してることになります。
太陽が出ている時刻からライトをつける必要があるのはどうして?
それには理由があります。
明るいのに早めにライト点灯する理由
明るいのに早めにライトを点灯する理由は
相手に見つけてもらう
ためです。
どんなに安全運転の意識を高く持って注意深く走っていても、相手があなたのことに気づいてなかったら交通事故に遭遇します。
夕方の道路は、
- 学校から帰宅中の子供や
- 中学生・高校生の自転車
- 買い物に向かう車
- 会社から帰宅中のミニバイク
など、先を急ぐ人でいっぱいです。
その中を安全に通行しようと思ったら、周りの人から見つけてもらう必要があります。
早めのライト点灯のためにすることは?
早めにライト点灯をするためにあなたがすることは、
スイッチを入れる
だけです。
早めのライト点灯をして、あなたが損をすることはありません。
なぜなら電気代がかからないのですから。
慣れないうちは、時間を決めて点灯するといいでしょう。
例えば、16:30になればライト点灯と決めておくとか。
ただ、曇りの日や雨の日はもっと早い時刻から暗くなることもあるでしょうから、
「今日は暗くなるのが早いな」
と気づいたら少しだけ早めにライトを点灯させてください。
私は16:30ころ ライト点灯していますよ。
AUTOに任せっきりではダメ
昔の車はハンドル右側のスイッチを捻って
点灯・消灯
を毎回操作してましたが、最近のほとんどの車には
AUTO
のスイッチがあります。
ここに合わせておけば、
- 暗くなったりトンネルに入ったりすると自動でライト点灯
- 明るくなったりトンネルを出たりすると自動でライト消灯
してくれます。
ただし、早朝や夕暮れ時はAUTOに任せっきりにしないでください。
えっ!AUTOじゃダメなんですか?
AUTO設定は、かなり暗くならないとライトを点灯させてくれません。
なので日暮れ前に自動でライトを点灯してくれないのです。
そんな時は、スイッチをもう少し奥まで回して、手動でライト点灯させましょう。
AUTOにしただけだとライトが付いてないこともありますから気をつけてください。
ライトが点灯している時は、メーターパネルに光が灯るのでわかります。
夕日を背にしたらライト点灯《逆光対策》
夕日を背にした状態で運転している時こそ、ライトを点灯しましょう。
その理由は、逆光により対向車の運転手があなたのクルマを確認しづらい状況にあるからです。
夕日は西に沈みます。
その時西に向かって走る車は
逆光
になって、太陽の光が眩しくて周りのものが見えにくい状態になっています。
反対に、東に向かって走る車は
順光
になって、対向車も人も道路も標識もよく見えている状態になっています。
- 東向きに走っている車
- 順光で走行の車
- 夕日を背中にして走っている車
この運転手さんにこそ、ライトを点灯して欲しいんです。
これは、実際の道路では勘違いが起きやすくて、点灯してない人が多いんですよ。
その理由は、東向きに走っている運転手は
全部よく見えているから
なんです。
夕日を背中にして走っていると、
- 対向車
- 歩行者
- 自転車
- 標識
- 看板
と、ほぼ全てが夕日に照らされて、はっきり見えるんです。
それも美しいくらいに。
ところが反対に、夕日に向かって走っていると、
- 夕日が目を潰し
- 対向車が見えない
- 歩行者に気づかない
- 自転車に気づかない
- 標識が読み取れない
- 看板が読み取れない
と、ほぼ全てが見えてないんです。
これは、たとえ運転の経験が多い人でも、意識して走っていない人は気が付かないんです。
夕日を背中にして走り始めたら積極的にライト点灯
Image by flunkey0 from Pixabay
夕日がまぶしいのに ライトをつけると余計にまぶしいんじゃないですか?
意外に思われれうでしょうが、実際には夕日の眩しさが圧倒的に強いので、ライトの眩しさを全く感じません。
対向車の運転手が夕日を眩しそうに見ていたら、むしろ
ライトを点灯
させて、自分の存在を見つけてもらいましょう。
まとめ
早めのライト点灯がとっても大切な理由は
自分の存在を見つけてもらうこと
でした。
そもそも夕暮れ時は交通事故が多く、秋から年末に向けて交通死亡事故が増加する傾向にあります。
早めのライト点灯はメリットがあるのにデメリットがありません。
特に、夕日が目に入る時間帯にライトを上手く使って欲しいです。
- 暗くなる前にライト点灯
- AUTO機能を頼らずライト点灯
- 夕日を背にしたらライト点灯
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